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The Power to CULTIVATE: 自分を養う~望む身体・呼吸・心を育む方法とは~

私たちは時折、津波や台風、吹雪や山火事、地震や噴火など、大自然の驚異的なパワーを目の当たりにする事があります。しかし私たちを魅了する母なる大地の影響力とは、こうした一時的な災害だけではありません。


太陽、雨、重力、大気中のガス、土壌中の栄養分などが適切なバランスを保つことで地球上の多種多様な生命を維持するための環境を作り出しています。


光合成により酸素を大地に放出する植物と、呼吸などを通じて酸素を体内に取り込む動物界との途切れることのない相互作用。そして、私たちが排出する二酸化炭素が、植物を通して再び酸素と炭水化物(葉、穀物、果物、木の実、種)を作り出し、さらに私たちの体と脳の原動力になります。



光合成のイメージ:

太陽の光と二酸化炭素、水を取り込み、

酸素やブドウ糖を放出します


養う力

自然は、私たちに「養う力」について多くを教えてくれるお手本です。 そこでサクランボが実るまでの過程を通じて自然の驚異について考えてみましょう。

  1. サクランボの種を植えます

  2. 適量の日光、水、肥料を与えます

  3. 種が発芽し芽が出ます

  4. 茎と葉も出てきます

  5. その後、枝分かれを繰り返し葉が茂り始めます

  6. 花芽が作られ、条件が整うと花が咲くでしょう

  7. 最後に、果実が成長し、熟し、美味しいサクランボになるのです


では、この植物が育つ過程を参考に、私たちが望む身体、呼吸や心を培っていけたらどうでしょうか?

実はこれ、私たちがいつもしている事なのです。


プロ・アマを問わず、スポーツ選手は体を鍛えます。科学者、教育者、芸術家、数学者、機械工、パン職人、バーテンダーなど専門の職業についている人は、仕事の知識を高め、技術を磨くために心と体を鍛えます。



今、この瞬間も自分を作っている

この記事を読んでいる今この瞬間、あなたの姿勢はどうなっていますか?

座り方、頭の位置、あごの高さ、背骨の長さ、呼吸の深さはすべて、無意識とはいえ、あなたが積極的に行っているパターンです。


この「自分を作る」プロセスは、私たちの周りでも、自身の中でも常に起きている事ですが、このプロセスの大部分は水面下で無意識に行われる事が多いようです。


私たちは無意識、つまり知らず知らずのうちに
身体的、精神的なパターンを作り出す
それは時として、私たちが望む事と正反対になる事もある

無意識に行う行動で望まないパターンを生み出すことはありますが、良いパターンをを作り上げていく「自分を養う」プロセスは、意識的に行うことで私たちが望む方向へ進むようコントロールする事ができます。


意識的に「自分を養う」ために


  1. ストレスをかける、またはチャレンジする 現在の習慣やパターンから脱して変化させるためのエネルギーや習慣を行う

  2. 自然な流れに無理に逆らわない 蕾は咲くべき時にしか開きません。私たちも同じように無理やストレスを感じ過ぎないようにする必要があります。

  3. 毎日の習慣にする 新しい方向性や習慣を浸透させるためには定期的に練習する事です。いつもの習慣よりも新しい習慣へ費やす時間を増やしてみましょう。


そして、意識的に自分を養うために忘れてはならないのは「Awareness 気づき」を加える事です。


正しい方向へ、一貫性をもって、十分な挑戦をすること
選択した習慣がスムーズに、効率よく定着するために

Awareness 気づき」を養う事は、最終的にあなたが望む身体、呼吸、心を育むための素晴らしい戦略とも言えます。


「惰性」とは強い力を持つものです。ですからもし、あなたが習慣を変えたいと思うのならば、精神的そして肉体的な努力も必要になってきます。



その前にチャレンジを後押ししてくれる事実をご紹介します。

  1. あなたは変わることができる

  2. いつでも、何歳でも、変わることができる 神経可塑性(neuroplasticity)についての驚くべき研究により、私たちには年齢に関係なく学習や習慣により脳の構造や機能が変化し、それを引き出す能力を持つ事が確認されています。始めることに遅すぎる事は決してありません。

  3. 身体的な変化をすぐに感じることができる 深く息を吸いながら、両腕を空高く伸ばし、手のひらを合わせてみます。ほんの数秒間、できる限り高く手を伸ばしてみて下さい。肩の軽さ、解放感等を得られるのにそれほど時間はかからなかったはずです。

  4. さらに深く、精神的な変化を体験することができる わずか8週間のメディテーションが、記憶、自己認識、共感、ストレスに関連する脳の海馬と感情の中枢である扁桃体に良い影響を与える事がハーバード大学の研究者たちによって明らかになっています。(記事全文)

  5. すべてはあなたの手の中にある 身体、呼吸、心を養うために誰かのアドバイスを待つ必要はありません。


「自分を養う」こと。では、早速始めましょう!

あなたは何を変えたいですか?どんな習慣に注力していきたいですか?自分のスキルを磨いたり、語学や楽器を習ったりする前に、まずはしっかりとした基盤作りをしましょう。


そのためのいくつかのアイデアをご紹介します。

  1. 深呼吸を練習する 身体(細胞、筋肉、内臓)の隅々にまでもっと酸素を送りましょう!

  2. より良い姿勢を心がける正しく座る事はそう簡単な事ではありません。骨盤を後傾させ、背中を丸め、胸や肩をへこませ、首の痛みや浅い呼吸を引き起こすような姿勢は避け、さらに悪化させないようにしましょう。

  3. 毎朝、太陽に挨拶をする時間を持つ 新しい1日の始まりに感謝し毎日をスタートさせましょう。物事を前向きにとらえる事ができるようになります。

  4. 自分のための時間を確保する 私たちが自分以外のために費やす時間(社会生活、パソコン作業、誰かの世話等)は膨大です。自分のための時間を確保する事で、自分が無意識に作り出している習慣を知り、どんな新しい習慣を積極的に培う必要があるかを決める良い機会が得られます。

  5. 静寂の心地よさを感じ、感謝することを学ぶ 心の安らぎを求めるなら、雑音を断ち切る必要があります。静寂は空間であり、落ち着きです。しかし私たちの多くは、「気まずい沈黙」という表現を使う程それを避ける傾向があります。 静寂を愛する自分になれれば、どこにいても、どんな状況でも、穏やかさを見出す事ができるようになります。


今、直面している事の解決といった短期的な結果だけでなく、母なる大地のように長い目でしっかりと意識して良い習慣を養っていく事ができれば、身体や呼吸、心が変わり、あなたはエキスパートにもなれるはずです。「自分を養う」ことが毎日の習慣として自然な行いになれば、これから先の努力も軽減されるはずです。

あなたは惰性を克服できるし、変わる事ができます。そして、このプロセスを通じて、自分の人生を開拓するのは自分自身だとはっきりと認識する事ができるでしょう。


「自分を養う」ための原動力とは、今までもこれからもずっとあなたの手の中にあります。

そう、後は自分次第!



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